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側近の親衛隊

 側近の親衛隊員が中心となり、歩兵を百人引き連れて山を下っていく。騎馬で行き来するのと報告時間の差で数時間違うが、日没までに見て来れば今日中には知らせることができる。夜中に動き出すことがないならば別にどちらでも構わないわけか。

 急いで調べてこいと言わない限りは納得の判断だということにしておくとするか。

 夜中になると部将が訪ねてきた、鐙将軍のところの者だ。片方の膝をついて礼をしてくる。

「島大将軍の着陣にお祝いを述べさせていただきます」

 別に何もめでたくはないが、育兒心得 そういう挨拶なんだろうな。取り敢えずは軽くうなづくだけにしておいた。

「此度の増援の意図で御座いますが、眼前の徐晃軍を撃破するようにとの意味合いでよろしいでしょうか?」

 急に出て来てどうしたって話だな。追い払いたいならそういう指示を出せば動いたのに、いきなり出陣では鐙将軍の面目が立たないか。

「うむ。そろそろ開戦するだろうと思い、観戦に出てきた。見ておきたかったのでな、鐙右将軍の用兵を」

 他意はない、だが腕前の確認をどうとるかは人それぞれだ。何の心配もしてないし、徐晃と互角じゃないかと俺は見ている。経験では向こうだが、この先二十年は前線を張れる鐙将軍の方が国家としては価値を見いだせる。

 もし徐晃が無茶をして相打ち覚悟での動きをみせるようなら、全力で阻止するつもりはあるぞ。「お言葉、間違えなく主へお届けいたします!」

「東から呂軍師――呂後将軍の部隊が仕掛ける、数の補正程度に考えるようにしておけ」

 半数では勝てないから繰り出したとでも思われたら呂軍師が余計なヘイトを持たれるかもしれんからな、こいつは俺の指示だと言うのを伝えておかねば。

「畏まりました!」

 あいつの部将らしい性格だよ。きっちりと儀礼をこなして城へ戻っていくのを見送り、決戦前夜であることを認識する。手招きをして陸司馬を近くに寄せた。

「ご領主様、なにか?」

「おう、伝令が結構舞い込んで来るはずだが、警備に支障をきたすことはあるか?」

 指揮を執るつもりならば素通しするが、そうでない時まで全スルーする必要はないからな。急用かどうかを確かめて、即座に上げるべき情報だけを引き寄せるべきだろう。

「一切ございません、これまで通りで結構に御座います」

 まあそういうのは知ってるよ。万が一の時には絶対に陸司馬が身体を張って阻止する、だがそれでこいつを失うのが俺は気に入らんのだ。

「では警備の強化を行う。ここ以外に二カ所報告を受ける場所を設置し、俺に直接報告が必要なものを選定させる。それらの警備の責任者もお前だ」

「そういうことでしたらお任せを!」

 何故二カ所にしたか、可能な限り利用方法を預けるとしよう。明日の朝一番でどういう仕組みにしたかを問うが、その為には今夜が必要だろう。「決戦は明日だ、俺は早めに休むとしよう。警備は他の奴に任せて、お前も自由にしていいぞ」

 振り向かずにそう言いつけるも、こいつは絶対に今笑っているに違いないと確信できた。遠回しの、半ば命令のような自由裁量の仕事に気づいている陸司馬、後で聞いたらやはり深夜まで起きて執務をしていたそうだ。全く、どいつもこいつも真面目だなと思うよ。

 遠くの平地で蜀軍が前進を始めるのが見えた、全面的にではないのが特徴と言えば特徴的だ。

「さて、始まったな」


会議中の倫也

会議中の倫也は何処か落ち着かない様子で、机の上に置いたスマホを見ていた。

お弁当持って病院が終わったら行くね、と朝、玄関で倫子に言われていた。

昨夜、倫子から最初にお弁当を持って来た日、武藤に言われた事は聞いたが、次の日から無言電話が続いていた事を倫也はやっと倫子の口から聞いた。

********

「やっぱり…。」

一週間、無言電話が鳴っていた事を聞き、溜息を吐いて倫也は呟いて倫子をふわっと抱きしめて続けた。

「見たんだ。食事記録ノートの最後に挟んであった紙。電話で武藤がある事ない事倫子に話しをしてて、聞きたくない倫子がジャックを外したと思ったんだ。それでも何か腑に落ちなくて、録音された音声をもう一度、冷静に聴き返した。倫子が言っていたよ。嫌がらせの無言電話は二度としないで下さいって。倫子が聴かせてくれた時はその手前で止めたんだね。武藤は土曜日、俺の部屋から無言電話をしたかったんだ。倫子が電話番号を聞いた事も、何処からか知ったんだろう。」

抱きしめた倫子が顔を上げる。

「無言電話の事…私、言ってた?」

きょとんした顔で倫子が訊き返すので、可愛いその顔に倫也はウンと答えてから額に唇を落とした。

それに動じる事なく、いつもの様に微笑んで倫子は続けた。

「一週間を表にして電話番号検索して、部屋を聞いて、多分、武藤さんだろうなと思ったの。止めてもらえればと会いに行った。」

「だから録音した?」

「うん、否定されたけど、一時は止まったの。」

「それで土曜日か。」

倫也が怖い顔をしていたので、ぎゅっと背中に腕を回した。

「もし本当に武藤さんとそうだったらって、怖かった。だけど今は違うってちゃんと信じてるし考えたら電話だけの事だから…。」

出来るだけ明るい声で話す倫子を、倫也は胸の中に閉じ込める。

自分の表情が見えない様に。

「倫也さん?」

「電話だけじゃない。一日、少なくて1回、多くて3回、倫子が出るまでコール音が鳴り続けて、出たら無言。時間はバラバラで昼寝してても夜に寝ても俺がいない時に鳴る。普通でも嫌な気分になるのに倫子、妊婦なんだぞ?精神的にだって…俺は許せない。万が一、子供に何かあったら…軽い気持ちでも許せないよ。」

低く声が響いて、倫子は胸の中でスリスリと頬を動かした。

「倫也さん?赤ちゃんが聴いてるよ。そんな事言わないで?」

「倫子。」

そっと腕から倫子を離すと微笑んでいた。

「私ね?絶対負けないから。元カノだろうと倫也さんに近付く人には負けないから!大丈夫だから。」

可愛いらしい笑顔で言われて、お腹をそっと撫でる。

手を引っ張っられて倫也の手が倫子の手で一定の場所に添えられると、ボコッとした感触が伝わった。

「優しい倫也さんがこの子も好きだって。」

笑顔の倫子に毒気を抜かれて、倫也は何度もキスを落とした。会議室で資料を見てる体勢だが、目はその横のスマホを見ていた。

11時30分、倫也のスマホにポップアップが出て、手に持ち机の下に隠す。

ーーーーー

『今からエレベーターに乗ります。宇佐美さんにも連絡しました。』

「身体大丈夫か?無理するなよ?」

『大丈夫です!あ、順調だって。34週!これから出産に向かって身体も準備が始まるんだって!』

「そんな時に闘うんですか?倫子さん。」

『ふふっ…闘わないよ?事実を突き付けるだけ。このままにして酷くなったら困るから。』

「俺が言うよ?」

『それは話し合ったでしょ?倫也さんじゃダメなんだって。相手は倫也さんも自分に好意があって想いが通じ合ってると思ってるんだから!じゃあ、後でね。』

ーーーーーー

前と同じ、病院での診察の後で、赤ちゃんは順調だと確認をしてから、お弁当を手に倫子は武藤に二度と電話は止めてくれ、倫也の事も諦めてもらう!と言うつもりでアクオソリューションズの会社のある15階のボタンを押した。

「こんにちは。」

と受付に挨拶をすると、受付は立って頭を下げた。

そのまま会釈をして、鞄から出してエレベーター内で首に掛けた社員証で目の前のガラスの扉の鍵を解除した。

中に入ると真っ直ぐに倫也の部屋まで歩いて行く。

しかし今日、用事があるのはその反対側の部屋、秘書室。

その前に立ち、窓から中を覗くと机に座っている姿が見えた。

倫子に気付いて少し驚いた様に見えたが、そのまま知らないふりを武藤はしていた。

倫子は社員証で鍵を解除してドアをゆっくりと開ける。

「こんにちは?お邪魔しますね。」

ツカツカと歩き、置いてある事務机の椅子に座った。

秘書室には大きめの武藤が座る事務机が一つ、ドアから横向きに置かれていて、武藤は左手にドアを確認できる様に壁を背にして座っていた。

部屋を訪れた人からパソコン画面が見えない様になっている。

もう一つ、小さな事務机が置いてあり、それはドアとは逆に壁に付けてあり、その椅子を引いて倫子は座った。

倫也の部屋が10畳程ならそこは6畳ほどの小さな部屋だった。


他の連隊の兵士達がぞろぞろ

他の連隊の兵士達がぞろぞろ寝ぐらから出て来て、がやがや何か言っている。ハンベエに気付くと、彼らは一様にさっと道を開けた。襲い掛かって来る気配などまるでない。それどころか、手を振ったり、声を掛けたりこそしないが、英雄の凱旋を讃えるかのように威儀を正して道を作っていた。うっかりすると、敬礼でもしそうな雰囲気だ。ハンベエは、それらの兵士達を見ると、若干複雑な表情をした。しかし、疲労のためか、感情の現われにくいニブイ顔付きになっているため、何を考えているのかまでは見当がつかない。僅かに顎を引いて、それらの兵士達に会釈したかと思うと、『ヨシミツ』を肩に担いだまま突っ切るように第五連隊連隊長宿舎に向かった。「皆、何をしているんだ。そいつは反逆者だぞ。何故捕らようとしないっ。 足早に進むハンベエに次々と道を開いて行く兵士達の後ろから、苛立ったような声が上がった。ハンベエはその声にピタリと立ち止まり、声の主の方を向いた。身なりを見るに、どうやら士官らしい。ハンベエと目が合うと、声の主はぎょっとしたよ照朱古力瘤うに身を竦ませた。そして、真っ青になって後退りした挙げ句尻餅をついてしまった。他の兵士達は、失笑したり、やれやれと言ったふうに首を振ったりした。『ハア?おめえ何やってんだ?』とでも言わんばかりである。どうやら、今出て来ている兵士達には、司令部に義理立てして、ハンベエに立ち向かうとする者はいないようである。命あっての物種、本当の敵ならいざ知らず、内部抗争のようなわけの分からないものに手を出して、無駄に命を落とすようなうっかり者になるのは御免こうむりたい、と顔に書いてある。軍規もすっかり弛んでしまったようだ。最早、士官の一人や二人が叫んだところで、このハンベエという、死神とも地獄の使者とも思える剣呑極まりない人物に手出しをしようという兵士は一人もいないかも知れない。いや、ハンベエに対してパッと道を開けた事でも明らかに分かるように、むしろ兵士達の心情はハンベエに与していた。僅かばかりの人数で司令部に抗う第五連隊に、たった一人で(実際は二人だが)、襲撃した二百人もの司令部側の部隊を殲滅してしまったハンベエの強さに、あからさまに歓声を上げる事はできないが、心の中で拍手を送り、快哉を叫んでいるようだった。連隊長宿舎に戻ると、ドルバスが椅子を出して来てどっかと腰を据えていた。薙刀の石突きを地面に突き立てるようにして手に持ち、辺りを睥睨していた。周りは骸ばかりである。「ファーブルはまだ中か?」ハンベエはドルバスの傍らに立つと低い声で言った。「いや、少し前に目立たないように出て行った。」ドルバスも低い声で答えた。 ゴロデリア王国宰相ラシャレーから派遣された使者として、ハンベエの第五連隊長任命の任命書並びに第五連隊のハナハナ山駐屯の命令書を持参したファーブルは、第五連隊の駐屯地に半ば軟禁されるようにして滞在していたのだが、何とハンベエ達とバンケルク側襲撃部隊の死闘の中、第五連隊長宿舎に潜んでいたのである。バンケルク側の襲撃計画の確証を掴んだ時、ハンベエはファーブルの手前は、バンケルク側に悟られる事なく第五連隊をハナハナ山に転進させるために、闇夜の雨の中タゴロローム守備軍から脱出させると説明した。無論、金貨略奪計画についてはおくびにも出さない。 

(どいつもこいつも気に障る奴ばかりだ

(どいつもこいつも気に障る奴ばかりだ。俺がおとなしい人間だからいいようなものの、他の人間だったら、とっくに血の雨が降ってるぜ。)ハンベエは胸のうちで呟いた。いやいやハンベエ、あんた今まで十分血の雨を降らせて来てますって。ハリスンに直ぐにでも献上させようと手を出さんばかりのルーズを無視してハンベエは言った。「さすがお目が高い。確かに、自分の持っているこの刀は中々の名刀です。中隊長殿に献上するのはやぶさかではありませんが、どなたにでもお渡しできるというものでもありません。と申しますのも、notary public hong kongる高名な武人の弟子でありまして、この刀はその方より免許皆伝の際に授けられたもの。この刀に相応しい方に渡すのでなければ師に対して自分も申し訳が立ちません。」「さっ、さっきは献上すると言ったじゃないか。」ハンベエの言葉にルーズが不快そうに言った。 ハンベエはルーズの振る舞いに、こんなくそ野郎が班長で俺の上に置かれてるのかよ、と反吐が出る思いであったが、いずれこの馬鹿は片付ける事としてと言葉を続けた。「無論、中隊長殿に献上しますよ。中隊長殿がこの刀に相応しい方でありさえすれば。」「ぐずぐず詰まらん事を言ってないで、さっさとお渡しすればいいだろう。小わっ端が。」無理矢理にでもハンベエの刀を中隊長に献上させて点数稼ぎしたいのであろう。ルーズは権柄づくに言い募る。ハンベエはルーズの方を卑しい生き物を見るかのように侮蔑の一瞥をして、黙ってハリスンを見つめた。「まあ待て、ルーズ班長。で、どうすれば、このワシがその刀に相応しい人間と認めてもらえるのかな。」ハリスンはルーズを制して言った。こいつはちょっとはましっぽい人間のようだ。まあ、中隊長という立場上、ルーズのようなスリすっぱく郎的な態度は取れないのであろう、とハンベエは思った。「そうですな。自分と武術の腕比べをしていただくのはどうでしょう。中隊長殿ともあろうお人なら、自分のような下っぱ兵士を捻るのはわけのない事と思いますが。」ハンベエはこの中隊長程度なら、わけも無く捻れるのは俺の方だ、と思いながら言った。「なるほど、確かに武芸の腕前を確認するには、それが一番のようだな。・・・が、しかし、わしは中隊長、その方は平兵士、直接勝負するのは差し障りがある。」何の障りがあるのやら、ハリスンは勿体ぶって言った後、わざとらしく腕組みをした。そして、いかにも名案を思いついたかのように手を打って言った。「そうだ。わしは直接その方と闘うわけには行かぬが、わしの部下と競わせるのなら問題ない。この男はドルバスという。わしの代わりにドルバスが闘う事としよう。それならば、どちらが勝っても、統制に影響はない。」ハリスンはそう言って、後ろの巨漢に目をやった。その岩のような巨漢はドルバスというらしい。「そうだな。勝負はケガ人や死人が出てもいかんから、相撲にしよう。うむ、それならば、何の問題も起こらん。よし、その方、このドルバスと闘ってみよ。ドルバスがその方に負けるようなら、わしはその刀には相応しくない者としてあきらめよう。」とハリスンはさらに続けた。ハンベエはドルバスを改めてみたが、ローラウンドゴリラより腕力がありそうである。しかも、勝負は相撲である。一撃必殺の剣の闘いなら、相手がでかかろうが、怪力だろうが、怯むようなハンベエではないが、相撲では明らかに分が悪そうである。勿論、ハンベエも腕力には相当の自信があるが、客観的に見て、ハリスンの背後にいるゴリラには勝てそうにないと感じた。「ルーズ班長、お前も良い考えだと思うであろう。」ハリスンはルーズに話を振った。「まことに良い考えだと思います。中隊長殿。」ルーズはここぞとばかりにハリスンに賛意を表した。マズイ・・・と思いながらも、ハンベエはこれを断るわけには行かなくなった。断れば、この二人は何やかやとこれ以上の難題を吹きかけて来るであろう。「そうですな。その御仁には勝てそうもないですが、万一自分が勝つような事があれば、それはもう天の意思、この刀は全く中隊長殿には相応しくなく、反って中隊長殿に災いをなす物かも知れないという証にもなりますから、やってみましょうか。」

「間違いなくお届けします

「間違いなくお届けします。」と答えた。「他にも旅の手助けになるようにお金等をあげたいところなんだけど、ラシャレー宰相に又皮肉を言われると厭なのでやめておきます。あら、これはこっちの話。」エレナはいたずらっぽく笑った。次にハンベエに向かい、「ハンベエさん、向こうに着いたら、バンケルク将軍のところで働いて見ませんか?紹介状を書いておきました。それとも、優思明副作用かしら?」ハンベエは何も言わず、黙ってエレナ王女から封書を受け取った。ハンベエの無愛想な態度にエレナはやれやれっという表情をしたが、特に何も言わず、再びロキの方に行って耳打ちをした。「パーレルは兵隊に向かないのに、親の言い付けで兵士をやらされている可哀相な人よ。今回の任務だって、部隊の上の方の人のテイのいい厄介払いみたい。気遣ってあげてね。」「知り合いなのお?」ロキは少し驚いたようにエレナを見つめた。「ちょっとね。」エレナは再びいたずらっぽく笑った。こうして、一行はタゴロロームに向かった。旅程四日目、野宿をしながら、何事もなくゲッソゴロロ街道をロキの荷馬車は進んでいた。途中、野盗、追い剥ぎの類に出会わなかったわけではないが、ハンベエが一睨みすると大抵は逃げ出したし、逃げなかった奴はハンベエに斬り捨てられた。二人組までの野盗はハンベエの一睨みで退散したのだが、4人、5人となると、数を頼んで脅しにかかってくる。よせばいいのに、こうしてわざわざハンベエに斬る口実を与えてしまった野盗の一味が三組あって、都合14人の野盗が『ヨシミツ』の生け贄になってしまっていた。ん?ちっとも、何事もなくじゃないな。ハンベエ斬殺数、現在79人。ゲッソゴロロ街道の中程にハナハナ山という雑木にに覆われた山がある。ゲッソゴロロ街道はその山の脇を通っているのだが、その山は山賊の住処となっていた。ハナハナ山に屯する山賊なので、ハナハナ党と称していた。人数は百人程である。ハナハナ党は近隣の村々を定期的に襲っては金品や食料を強奪していたが、非常に残忍な輩で、抵抗すると皆殺しにされてしまうので、村人達はハナハナ党が襲来すると、洞穴等に避難して、略奪するに任せてやり過ごしていた。村々では、自警団を作って、対抗しようとしたが、てんで歯が立たない。それでは、戦いを指揮してくれる武人を捜そうと代表がゲッソリナに行って、手を尽くしたが、『七人の侍』は見つからなかった。思い余って、ゲッソリナにある王宮に直訴に出て行くと、それはタゴロローム守備隊の仕事だという、タゴロロームに陳情に行くと外敵からの防衛で手が回らないという。それでも、タゴロロームから500人ほどの部隊が何度かやって来たが、山賊たちは彼らがやって来るのを察知すると、何処とも無く逃げ散ってしまう。そうして、タゴロローム軍が去ると、何処ともなく湧き出るようにハナハナ山に集結するのであった。そんな事が何度か繰り返され、村々はすっかり荒廃してしまった。これから、ロキ達はそういうところへ向かおうとしていた。ハナハナ山まで、後旅程一日というところで、一人の尼僧がハンベエ達に近づいて来た。「女の一人旅で難渋しています。どうか、タゴロロームまで一緒に連れて行って下さい。」尼僧はハンベエ達に近づくとそう行って頼み込んだ。覆面のような頭巾を顔を被って顔を隠しているのだか、その眼を一目見るなり、ロキはハンベエの袖を引いた。「イザベラだよ。」ロキはハンベエにだけ聞こえるように言った。「そうみたいだな。」ハンベエもロキに頷いた。ボルマンスク方面に逃亡した聞いているイザベラがゲッソゴロロ街道に現れて、しかも変装の名人のはずが、他の者ならともかく、イザベラの顔を良く知っているハンベエやロキの前にワザとバレバレの変装で顔を出したのか、いささか、首をひねらずにはいられない。「女性の身で、この街道を一人旅とは・・・危険ですから、我々と一緒に行きましょう。」

「貴方…もしかして辻斬り、ですか?」

**********

「貴方…もしかして辻斬り、ですか?」

挨拶を終えた紫音が、宿に向けて歩いている途中。

屯所を出る時からからみつくような視線を感じていた紫音は、三条橋の真ん中でぴたりと歩みを止めた。

気配は一つ。

紫音の声に、気配の主が闇からはい出る。

月明かりを頼りに目を細めれば、新撰組で見かけた男が苦笑を見せた。

「な、何を言ってるんです?

僕はただ…「演技、下手くそですね」

男を遮り、笑った紫音の顔はとても妖艶で。

出てきた男は背筋に悪寒が走る。「貴方、新撰組の隊士になりすまして何をする気か知りませんが、やるならもう少しうまくやった方がいいですよ?」「だから!!何を言ってるかわかんねぇよ!!」「…………」

突然激昂した男に、company formation hong kong眸がスッと細くなる。びくりと肩を震わした男に、紫音はやれやれとため息をついた。「なら、その血の臭いは何ですか?刀についた血も、きちんと拭かなければ錆びて使い物にならなくなりますよ?」腰に差した刀に目をやり、慌てた男。それが自ら人を斬った事を教えている事に、男は気づかない。紫音はさも楽しそうに笑うと、男にそっと近付いた。「来るな!!」「…貴方の目的は何ですか?」刀を抜いた男に、紫音は怯む事なく、一歩、また一歩と近付いて行く。橋の中央にいたはずなのに、後退る男のせいで、端になる。「訛りからして長州の方でもないですよね?

新撰組でもない。…まさかとは思いますが、見廻組ですか?「………っ!?」当たりか。栄太郎の言葉を思い出し、肩を竦める。どこまでわかっているのか…計り知れない。紫音は男の間合いに入らないギリギリの位置でぴたりと止まり、男を見た。「演技は下手。嘘も下手。ふふ…どうしようもないですね。これだけは聞かせて下さいよ。どうして町人まで斬ったんです?」なるべく殺さないようにする。そのために尋ねた言葉だった。「………だよ」「は?」「血を見るのが楽しかったからだよっ!!」不意打ちを狙ったつもりだった男が踏み込んでくる。だが、紫音には遅すぎた。ザシュッ「…………どうして…?」目を見開いた紫音は、目の前の光景に驚いた。自分の手はまだ黒冴の柄にある。だが、さっきの男は既に事切れている。額の真ん中に、小太刀が深く刺さっていた。「…だから言ったでしょ、辻斬りには気をつけなよ。ってさ」「栄太郎…さん」聞き慣れた声。顔を上げると、栄太郎が立っていた。いつものように、意地悪な笑みを浮かべながら。「ふふ…どうしたのさ、そんなに目を丸くして」してやったりと言わんばかりの台詞に、紫音は我を取り戻し、口を開いた。が、それをすぐに栄太郎の手に覆われる。すると、闇の中から原田、藤堂がわらわらと出てきた。「おい、栄太郎!!無事か!?」「問題ないよ。僕が現れたら逃げてしまった。どうやら、これが辻斬りの正体みたいだね」栄太郎の言葉に、藤堂が逃げ出したというのを探しに行った。「紫音!?何でここに「僕が迎えを頼んであったのさ」話を合わせるように目で訴えられて、かすかに頷く近寄る原田からは酒と白粉の匂いがして、何だか嫌な気分になる。だが、無理やり押し込んだ。「こいつ…田中じゃねぇか!!辻斬り?ってこいつが?あ?被害者?」「それが辻斬りだってば」「何でわかる!?」「血の匂いがすごいもん。多分さっきの他にあと二、三人やってるね」「…屯所に戻るしかねぇか」さも嫌そうに言う原田。


土佐は諸藩に比べて身分の区別が厳しい

土佐は諸藩に比べて身分の区別が厳しい。そんな中、武市は本来郷士の身分でありながらも上士と何ら変わらぬ身分を与えられた為に、立場は常に定まらなかった。買基金幼い頃から、鼻持ちの強い上士たちよりも、郷士である坂本たちといた方がよっぽど楽しめた。「まっこと…身分なんぞいらんちや。

そう思わんか、紫音?」「…はぁ、私は身分にとらわれた事がないので何とも…頑張れば上がれればいいんじゃないですかね。そしたら皆さん頑張るじゃないですか」「わはははは、頑張って身分が上がるがか、そりゃ考えた事なかったぜよ!………そうじゃ、出来る奴らが集まって、この国を変えればえぇんじゃ!!」目を輝かせる坂本に、首を傾げる紫音。坂本はバシバシと紫音の背中を叩き、はしゃいでいた。・

そして、忍び込む夜を迎える。紫音は身体中にクナイなどの必要なものを巻き付けていた。斎藤から貰ったクナイは全身いたる箇所に。坂本をひき入れる為の縄は上半身…いわゆる腰回りに巻き付ける。軽くて薄い特製の鎖帷子を着て、いつもの忍装束に身を包んだ。黒冴を腰に差し、一度深呼吸すると、布で顔半分を覆い隠し、坂本家を後にした…。念の為、バラバラに出ていた坂本と合流する。坂本は何故か既に泣いていて、紫音は眉を潜めた。「坂本さん、今は時間が惜しいんです。早く泣き止んで下さい。…手筈は覚えてますか?」「すまんのぅ…大丈夫じゃ、任せとうせ!」「ですから大声を上げないようにして下さい」鼻をすすり、笑う坂本に、ため息まじりに言うと、紫音は行動を開始した。

思いの他、うまく事が進んでいる。普段開けぬ格子を開けたりする事で、監視が強くなるかとも思ったが、余程武市の日頃の行いがいいのか、普段と変わらない様子だ。紫音は格子越しに武市に合図を送り、縄を部屋に投げ入れた。武市はすぐに格子に縄を巻き付けてくれる。解けない事を確認して、紫音は塀の向こうに縄を投げた。塀と窓の間は人一人がギリギリ入る分しかない。疑われる事もまずなく、見回りすら来てない事は確認してあった。万が一話し声が聞こえても、通りの人間だと思われるだけ。

「では、私は以蔵さんの元へ行きますので」「心得た。………頼む」呟きのような言葉を背中に受け、紫音はそのまま闇に紛れるように姿を消した。岡田が投獄されているのは、武市とは正反対の場所にある。獄舎の裏手には空地がある。そこは拷問が行われる事もあり、囚人たちをすぐ引きずり出せるように、牢の入口と繋がっていた。おかげで紫音にとっては牢破りが容易い。あらかじめ調べておいた岡田の牢に忍び寄り、中の様子を伺う。中からは血生臭い、いやな臭気が漂っていた。その中に、まるで大きなゴミのようにうずくまる人影を見つけ、紫音は囁くように呼びかけた。「以蔵さん、生きてますか?」呼びかければ、ぴくりと確かに反応した。紫音はそれが岡田であると確信し、牢の鍵を静かに開ける。

厳重にかけられた四個の南京錠と、宛てがわれた棒を引き抜くと、重い音を立てて扉が開いた。


Tips On Beauty Consultant

Tips #1 Your Own Appearance

Most people like to see nice and pretty things. Especially when someone dress simple clear,neat and tidy that will attract people to take a glance at You, so personal appearance is very important! Must take special care in this area.

Do not over dress like a Christmas tree! The costume jewelery and accessories will hinder and distract attention, that will make a person very clumsy! If like wears these accessories then have them small kind that can enhance the look.

SMILE is always make people feel good, close and warm and of course Be a beauty consultant with friendly warm 治療脫髮 welcome SMILE! will be able to help you inviting people more willing to seek consultant or stay to speak with you.

Tips #2 Caring Attitude

Having pleasant appearance is not good enough. Must have a caring look that show concern of others that make others feel you are approachable and comfortable.

Tips #3 Must Acquire Knowledge

Being a professional Beauty Consultant, require to have a pleasant look, cheerful, attractive, comfortable and approachable with charisma and personality. Very importantly, you must be knowledgeable in Beauty skincare analysis , skin care products, cosmetology, cosmetic science, treatment therapies, makeup, fashion, knowledge of personal style and most of the" INs" things that is fashion and trend.

Besides, being knowledgeable in Beauty wellness, health wellness must not forget too is the whole of well being.

Tips #4

You probably have got all the requirements as mentioned but do not forget to acquire Patience! Be A very patience, friendly and willing to share what you know helps . Very last simple important thing you must have that is very patience listener. this will help you to know, understand and be able to provide the need and wants from your clients effectively.

To Acquire to be a good listener and listen well need a lot of practice and training to get a good job done. With that not only you help others, you may find yourself rewarding with satisfaction when you see result.

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Keep it healthy - fruits are good for youNatural Beauty - How to Enhance Looks

There are so lots of beauty tips out there nowadays it is tough to figure out which beauty tip works and which doesn't work. You have to be cautious when deciding to start a fresh beauty regime. A few of the instructions that are hanging around on the net, on TV, in the stores, and between friends are nothing extra than worthless details. Beauty tips are becoming hot gossip between groups of girls. One should be familiar with their own body well and what their exact desires are when look for a beautifying scheme that really works. There are three chief spots to spotlight on no matter who you are. This spot comprises your soap, diet, and other cleanliness goods. The basis these are the most significant things to think is that they are what we utilize on an every day basis and carry the majority of impact.

When it comes to beauty tips with cleanliness goods the finest item to think is what you want to utilize and what you do not. It is vital to smell clean and fresh, but a few goods are just not a requirement. While colognes and perfumes smell good, 皮秒激光 they are not an essential. When it comes to goods that can assist you attain a superior looking you, you must put time into finding the correct toothpaste and deodorant. Fragrance and other perfumes wear off of you, excellent cleanliness is everlastingly. You should also take care of your surrounding as it also add up to you hygiene.

When we think of beauty instructions, the last thing we think about is our diet. What we drink and eat can have a massive bang on how well we appear. The healthier our diet is,  the better we will appear. Numerous foodstuffs can have an unpleasant consequence on our body's look as a whole. Fatty foods, refined sugars, 貨幣基金 and Junk food can cause you to put on mass, as well as facial blemishes. Eating high fiber, low fats and carbohydrates, and lean meats can assist you acquire the structure you wish for and maintain your system running accurately. If you desire to look and feel good, you have to consume well and healthy. If you maintain your diet and take care of your hygiene if will definitely add to your beauty. If you can't look after your diet yourself you can consult a dietitian.

この間二人で温泉に行ったときに、依織と撮った写真

この間二人で温泉に行ったときに、依織と撮った写真。思い出が消えてしまわないように、何枚も写真を撮った。「……まさか、バレるとは思わなかったな」久我さんに心を読まれたのは想定外だった。正直、心が少し楽になったけれど、その反面弱みを握られたような敗北感もある。私はスマホの画面に映る依織の写真を眺めながら、Accounting Services hong kongんなにも好きになってしまったのだろうと心の中で呟いた。依織に出会っていなければ、今の私の人生はどうなっていただろう。普通に男性に恋をして、結婚していただろうか。それとも、別の女性に惹かれていたのだろうか。考えても仕方のないことを、考えてしまう。

この日は、そんな夜だった。見上げると、夜空には綺麗な満月が光り輝いていた。それからしばらくは、依織と甲斐の間で特に大きな進展はなく日々が過ぎていた。二人がセックスしたのは、一度きりらしい。私は内心ホッとしながらも、いまいち強引さが欠けた甲斐の行動に少し不満もあった。このまま甲斐が次の行動を起こさなければ、きっと久我さんが先に動いてしまう。あの人は、自分の望みを叶えるためなら突き進む人だ。別にどちらの応援もしていないけれど、甲斐には一言、喝を入れておこう。

そんなことを思っていた矢先、私はある場面に遭遇してしまった。それは仕事の休憩中、自販機で飲み物を買おうと院内の廊下を歩いていたときだった。目の前に甲斐の背中が見えたため、最近依織とどうなのか聞きたくて声を掛けた。「甲斐!あんたさ、最近依織と……」そこまで口にしたところで、私は甲斐が別の女性と会話をしている最中だったことに気付いた。甲斐の体に隠れていて、その女性の姿が私には見えていなかったのだ。「桜崎、お疲れ。今、休憩中?」振り向いた甲斐は、気さくに私に声を掛けてきたけれど、私は甲斐と一緒にいるその女性のことが気になって仕方なかった。甲斐といる女性は、微笑みながら私に会釈した。「じゃあ、私そろそろ店に戻るね。また連絡するから」「ん、仕事頑張って」その女性が立ち去った後、甲斐も私の前から逃げるように立ち去ろうとしたため、私は逃がすまいと甲斐の服を掴んだ。「ちょっと待った。何逃げようとしてんのよ」「お前に今から質問攻めされると思うと、気が重いんだよ。逃げたくもなるだろ」「何の情報も得ないで逃がすわけないでしょ。で、今の女、誰?甲斐の友達?それとも、元カノ?」お世辞抜きで、綺麗な女性だった。落ち着いた雰囲気で、柔らかな笑顔。年齢は同じくらいだろうか。彼女の甲斐を見る目が、恋をしている女子の目と同じに見えた。「お前って……本当に鋭いよな。今、一瞬見ただけで普通元カノかって疑わないだろ」「あぁ、やっぱ元カノか。ふーん、甲斐って面食いなんだね。依織とはちょっと違うタイプの女だったけど。で、何で今さら昔の女とこんな所で会ってんのよ」「真白とは偶然再会したんだよ。別れてからずっと連絡取ってなかったから、真白がこっちに帰って来てるのも知らなかったし」私は遠慮なく、その真白という名前の女について根掘り葉掘り聞き出した。「へぇ、カフェ経営してるんだ。確かにオシャレなカフェにいそうな雰囲気の人だったよね。今度、依織と一緒に行ってみようかな」「いや、行かなくていいから。ていうか、真白には関わらなくていいから」「関わらせてよ。面白いじゃない」


「桜崎の家、西区だったよな

「桜崎の家、西区だったよな。琴似駅の近くだっけ」「そう。ナビ入力するから、ちゃんと家の前までよろしくね」私が一切遠慮せずにナビに住所を入力している間も、甲斐はぶつぶつ文句を言い続けていたけれど、結局はちゃんと家まで送ってくれるとわかっている。やっぱり甲斐は、誰がどう見ても良いヤツなのだ。「で、昨日の夜、依織と何があったの?」「お前、七瀬がいなくなった途端、いきなりそれかよ……」「あんたまさか、嫌がる依織を無理やり襲ったわけじゃないよね?で、基金買賣手續費て落ち込んでるとか?」甲斐がそんな最低なことをするとは思っていないけれど、あまりに昨夜から落ち込んでいるため、念のため聞いてみた。すると甲斐は、特に否定しなかった。「ちょ、甲斐、マジなの?それは人としてあり得ないわ」沈黙を肯定とみなした私は、甲斐に腹が立ち態度を一変させた。「甲斐のこと、見損なったわ。そんな最低なヤツだと思わなかった」「……違う。さすがに、熱で弱ってるアイツを襲うわけないだろ」「じゃあ、何があったのよ」「……七瀬を、泣かせた」甲斐は、振り絞るように声を震わせた。「本当に昨日は、手を出すつもりなんてなかった。そのはずだったのに、つい……」「キスしたくなった?」「……死ぬほど好きな女に潤んだ目で見つめられて、我慢出来るほど、俺忍耐強くないから」甲斐の気持ちは、理解出来ないわけではない。私も自分が男だったら、理性なんてぶっ飛ばしてキスぐらいはしてしまうだろう。「けど、しようとしたら、七瀬が泣いたんだよ。……多分、泣くほど嫌だったんだと思う。顔、背けられたし」甲斐は、相当なダメージを負ったのだろう。運転するその姿は、どこか覇気がない。でも、きっと甲斐は誤解している。依織は甲斐とキスをするのが泣くほど嫌だったから泣いたわけではない。何か別の理由があったはずだ。依織は甲斐に惹かれている。ずっと依織だけを見つめ続けてきた私が言うのだから、間違いない。私は真っ直ぐ前を見つめながら、それは誤解だと思うと甲斐に助言するべきか迷った。「七瀬の泣き顔を見て、我に返ったよ。体調悪いときに何やってんだ俺って……本当、最低だよな」「……」依織はそんなことを思っていない、と私は甲斐に言うべきだっただろう。でも、結局何も言えなかった。何も言わなかった。下らない嫉妬心が、胸に芽生えてしまったのだ。依織に恋愛対象として見られている甲斐のことが、羨ましくて仕方なかった。だから私は、助言なんてしなかった。「あの元カノとは、本当に何もないの?しつこく電話掛かってきてたけど」「真白と今更何かあるわけないだろ。それに、真白には再会してすぐに、七瀬のことが好きだって伝えてあるし」「……そう」甲斐の気持ちが真っ直ぐ依織だけに向けられていることには、無意識にホッとしてしまった。自分の感情が複雑過ぎて、どう整理すればいいのかわからない。依織に対して一途であってほしいのに、二人がうまくいきそうになると嫉妬してしまうなんて、矛盾している。その瞬間、久我さんの顔が頭に浮かんだ。こんなときは、あの人に話を聞いてほしいと思った。私の気持ちを唯一知っているあの人に、今思っていることを全て吐き出したいと思ってしまったのだ。「元カノに、温泉に来てること話してたの?」「週末何してるか聞かれたから、話したけど。温泉なんて羨ましいって嘆いてたよ。やっぱり店やってると、ゆっくり温泉行く時間はないらしくてさ」「ふーん。まぁ、甲斐の元カノのことはどうでもいいけど」「お前が聞いてきたから答えたんだろ」甲斐はいつでもポジティブで人を楽しい気持ちにさせるのが上手で、周囲に気遣いが出来て、友達としては本当に付き合いやすい良いヤツだと思う。

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